良品量産安定化技術

私たちの成形技術は、1950年から半世紀以上の経験を積み重ね、お客様からの高い要求をクリアしながら、今日に至っております。

樹脂原料は、PA6、PA66、POM、PBT、PPS、LCPを軸とした、各社エンジニアリングプラスチック材料を約65ton~70ton/月に使用しています。成形機に関しても、幅広いお客様のご要望に答えるため、10tonから280tonまでの各メーカーの横型・竪型約120台を擁しております。

私たちの製品の多くは、品質・性能・寸法の厳しい自動車用精密機能部品(エンジン内・アクセル・ブレーキ・燃料周りなど)の安全基準の高い部分に使われています。

現在私たちは、今まで培ってきた金型と成形技術をベースとした「良品量産安定化技術」と「高機能性樹脂」に取り組んでいます。

「良品量産安定化」とは、

  • 良品=図面通りの初期立ち上がり時の質の良いもの
  • 量産=製品の命が終わるまでのずっと長い間
    (我々の製品で長いものは30年、40年があります)
  • 安定化=どんな影響も受けない状態を維持安定する

この考え方を妥協することなく進めることで、日本をはじめ、世界中どこでも、同じ品質・同じコストで、量産できることを目指しています。

これは「オハラ樹脂」独自の技術です。この技術を武器に、日本生産で世界に楽勝し、さらに高付加価値を付けるため、高機能性樹脂の良品量産安定化技術にも取り組んでいます。

良品量産安定化技術

設計段階

3Dプリンター品で独自の「熱解析」と「流動解析」で不具合予測をし製品形状提案や、金型および、設備設計仕様につなげます。

また今まで実際に試作型で成形しないと分からなかったこともこの「熱解析」と「流動解析」で分かるようになったため実際に試作する段階で、量産と変わらないレベルで試作品を作ることができるようになり精度向上と試作時間短縮につながっています。

量産時

温湿度監視された量産工場で注文から出荷までを一元管理した独自の「総合品質システム」で原料管理、設備・金型保全を中心に量産管理をしています。

(1)解析技術

3Dデータから、3Dプリンターで、実際のサンプル品を出力し、サーモグラフィカメラを使用して、弊社独自の熱解析を行い、同時に流動解析を行うことで、「金型設計→試作成形トライ→測定→金型修正」までの時間を大幅に短縮し、高い品質のまま、スムーズに安定量産に繋げます。

熱解析画像サンプル
流動解析画像サンプル

(2)原料保管タンク

Hottank(原料保管設備)
Hottank内の原料水分率推移グラフ(緑色)

良品量産安定化に欠かすことができない原料保管タンク。
PA樹脂など吸水性樹脂を袋開封後、大気環境の影響を受けずに保管できるタンクです。保管タンク内の環境は、温湿度計で常時監視しています。PA樹脂保管時に未乾燥のまま保管できるため、省エネ・節電効果はもちろん熱劣化による物性低下・外観不具合の影響を防止することができます。

あなたの設計を実際の形にします。

自動車業界はもちろん、介護・医療環境、コネクター、ロボット、航空・宇宙、インテリア、デザイン業界など、プラスチックで、作製したいものがありましたら、是非一度お問い合わせください。

PAGE TOP